XGRIDSの新型3Dスキャナー 「Lixel K2」 が手元に届いたので、実際に撮影してみました。今回は、これまで使用してきた Lixel K1 との違いに加えて、XGRIDSシリーズの他機種である Lixel L2Pro や PortalCam と比べたときの印象もまとめていきます。スペックだけではわかりにくい、持ちやすさ、撮影のしやすさ、点群の見え方、用途ごとの使い分けなどを、実際に触ってみた目線でレビューします。まず感じたのは、K1より軽くて腕が疲れにくいこと実際にK2を持って撮影してみて、最初に感じたのは K1より腕が疲れにくい ということです。3Dスキャンは、機材を持ちながら対象物や空間の周囲を歩いて撮影します。短時間であればあまり気にならない重量差でも、現場で数分から十数分持ち続けると、腕への負担は意外と大きくなります。K2は 約1.2kg の軽量設計で、現場に持ち出して手持ち撮影しやすいモデルです。実際に持ってみると、グリップや重心のバランスも含めて扱いやすく、長めに撮影していても腕への負担が少ない印象でした。K1も軽量で扱いやすいモデルですが、K2は実際に撮影してみると、より現場で取り回しやすく感じました。片手で持ちながら移動したり、狭い場所で向きを変えたりする場面では、この扱いやすさは大きなメリットになりそうです。K1との大きな違いは「撮影時に傾けなくていい」ことK1とK2を比べて、実際の撮影時に一番わかりやすく違いを感じたのは、撮り方の直感性です。K1では、撮影時に本体を少し傾ける必要がありました。これは、K1のLiDARが水平より下方向をスキャンしにくい構造のため、床面や上方までしっかり取得するには、機材を約15度傾けながら撮影する必要があったためです。ただし、傾けすぎるとSLAMが周囲の特徴点を見失う可能性があるため、15度以上は傾けないように注意する必要がありました。慣れている人であれば問題ありませんが、初めて使う方や、3Dスキャナーにあまり触れていない方にとっては、「どの角度で持てばよいか」「どのくらい傾ければよいか」を意識する必要がありました。一方でK2は、LiDAR自体があらかじめ斜め方向に取り付けられています。販売代理店向け資料でも、K2のLiDAR傾斜角は 前方20度 と記載されており、構造的に床面や前方方向を捉えやすい設計になっています。さらにK2は、正面カメラを追加した合計3カメラ構成になっています。そのため、撮りたい場所にそのまま正面から近づける感覚で使いやすく、本体を傾けることを意識しなくても、対象に向けて自然に撮影できます。実際に使ってみると、この違いはかなり大きく感じました。K1では「角度を意識して撮る」感覚がありましたが、K2では「撮りたい方向にそのまま向ける」感覚で撮影できます。これは、スペック表だけでは伝わりにくいですが、現場ではかなり大きな進化ポイントです。特に、初めて3Dスキャナーを使う方や、短時間で確実に撮影したい現場では、K2の方がより直感的に扱いやすいと感じました。リアルタイムカラー点群が綺麗で、撮影中の確認がしやすいK2を使っていて特に印象的だったのが、リアルタイムカラー点群の見やすさです。K2は、リアルタイムカラー化ポイントクラウド出力に対応しており、スキャン中にその場で結果を確認できることが特徴として紹介されています。実際に撮影してみると、点群に色が付いて表示されるため、どの部分が取得できているのかが直感的にわかります。これはかなり便利です。撮影中に、「ここは取れていそう」「この部分はもう少し近づいた方がよさそう」「この角度からもう一度回った方がよさそう」といった判断がしやすくなります。白黒や構造だけの点群よりも、カラーで見える方が空間の状態を把握しやすく、撮り漏れの確認にも役立ちます。特に、初めて3Dスキャナーを使う方にとっては、撮影中に状況が見える安心感が大きいと感じました。K2は、点群品質も実務向けに強化されているK2は、単に撮影しやすくなっただけではなく、点群品質も実務向けに強化されています。資料では、K2の進化ポイントとして、リアルタイムノイズ除去 や 動的オブジェクト除去 による点群品質の向上が挙げられています。また、後処理後の点群厚は1cm以下、強化時は5mmまで対応とされています。実務で点群を使う場合、単に空間が取れているだけではなく、壁、床、柱、階段、手すり、配管、隅などの構造が見やすいことが重要です。K2は、そうした構造物の把握や、点群を使った確認・納品用途を意識したモデルになっている印象です。内蔵RTKにより、測量・BIM・デジタルツイン用途にも使いやすくK2の大きな進化ポイントのひとつが、内蔵RTK です。K1では外部RTKが必要でしたが、K2はRTKモジュールを内蔵しています。資料でも、K2は 内蔵RTKを標準装備 し、RTKおよびPPK GNSSモードをサポートすると説明されています。これにより、1台のデバイスで現場を歩きながら、地理参照付きのデータ取得がしやすくなります。現場記録や可視化だけでなく、測量、BIMデータ取得、デジタルツイン、点群納品など、より実務に近い用途へ展開しやすくなっている点は、K2の大きな魅力です。K1とK2の違いを整理実際に使ってみた印象と資料情報をもとに、K1とK2の違いを整理すると以下のようになります。比較項目Lixel K1Lixel K2位置づけ手軽に3D空間を取得・可視化する軽量モデル測量・BIM・点群納品まで見据えた実務向け軽量モデル撮影時の感覚本体を少し傾けて撮影する必要がある正面カメラにより、撮りたい場所にそのまま近づける感覚で撮影できるカメラ構成2カメラ構成正面カメラを追加した3カメラ構成RTK外部RTKが必要内蔵RTKを標準装備リアルタイム確認取得後の確認・処理が中心リアルタイムカラー点群をその場で確認可能点群品質標準的なSLAM点群ノイズ除去・動的オブジェクト除去により、より薄くクリーンな点群精度相対精度1.2cm相対精度1cm未満、絶対精度3cm RMSE重量・持ちやすさ軽量で扱いやすい約1.2kg。グリップや重心のバランスにより、実際の撮影では腕が疲れにくい印象向いている用途現場記録、可視化、VR化、簡易的な空間把握測量、BIM、デジタルツイン、点群納品、現場計測K2は、K1の手軽さを受け継ぎながら、撮影のしやすさ、点群品質、測量用途、価格面で大きく進化したモデルと言えそうです。L2Proと比べると、K2は「実務向け軽量モデル」XGRIDSシリーズには、より本格的なモデルとして Lixel L2 Pro もあります。L2Proは、広範囲の屋外撮影、高精度点群、土木・建築・インフラ点検、文化財記録などに向いたハイエンドモデルです。ドローン搭載、車載、バックパックなどの構成にも対応でき、より大規模な計測や本格的な現場向けのモデルとして活用できます。一方でK2は、L2Proほど大規模・広範囲向けではないものの、軽量で扱いやすく、現場に持ち出しやすいのが特徴です。実際に使ってみた印象としては、K2は K1より実務寄りで、L2Proより手軽 な立ち位置です。「L2Proほど大掛かりでなくてもよいが、K1より点群品質や測量用途を重視したい」「軽量モデルで、BIMやデジタルツイン用途にも使いたい」「現場で撮影しながら、リアルタイムに取得状況を確認したい」このような用途には、K2がかなり使いやすいと感じました。PortalCamと比べると、K2は「点群・計測寄り」PortalCamとも比べてみると、K2との違いはかなり明確です。PortalCamは、フォトリアルなVR空間や3DGSコンテンツ制作に向いたモデルです。空間の見た目、雰囲気、没入感をリアルに残したい用途に適しています。たとえば、不動産内覧、観光施設、展示会、文化財アーカイブ、映像制作、VR/AR体験などでは、PortalCamの強みが活かしやすいです。一方でK2は、点群品質、精度、内蔵RTK、リアルタイムカラー点群など、測量・BIM・デジタルツイン・点群納品に向いた機能が強化されています。つまり、ざっくり言うと、PortalCamは「見た目のリアルさ」や「体験価値」に強いモデル、K2は「測れる点群」や「業務で使えるデータ」に強いモデル です。同じXGRIDSシリーズでも、使いたい目的によって選び方が変わります。K1・K2・L2Pro・PortalCamの使い分け機種位置づけ向いている用途印象Lixel K1手軽に3D空間を取得・可視化する軽量モデル現場記録、VR化、簡易的な空間把握軽量で扱いやすいが、撮影時に少し傾ける必要があり、慣れが必要Lixel K2点群品質・測量用途を強化した実務向け軽量モデル測量、BIM、デジタルツイン、点群納品、現場計測約1.2kgながら取り回しやすく、正面カメラで直感的に撮影しやすい。価格もK1より抑えられているLixel L2Pro広範囲・高精度取得に強いハイエンドモデル屋外計測、土木、インフラ、広範囲スキャン、ドローン・車載活用本格的な計測や大規模現場に向いたモデルPortalCamフォトリアルなVR空間・3DGS制作向けモデル不動産、観光、展示、文化財、映像制作、VR/AR体験見た目のリアルさや空間体験を重視したい用途に向いている実際に使って感じたK2の良かったところ今回K2で撮影してみて、特に良いと感じたのは次の4点です。1. K1より腕が疲れにくい長時間持って撮影する場面では、機材の持ちやすさはかなり重要です。K2は約1.2kgですが、グリップや重心のバランスがよく、現場での取り回しがしやすい印象でした。2.正面カメラとLiDARの角度により、取りたい場所を狙いやすいK1では、LiDARの構造上、床面や上方をしっかり取得するために、本体を約15度傾けながら撮影する必要がありました。ただし、傾けすぎるとSLAMが周囲の特徴を見失う可能性があるため、撮影時には角度を意識する必要がありました。一方でK2は、LiDARがあらかじめ前方20度に傾斜して取り付けられており、さらに正面カメラも追加されています。そのため、本体を傾けることを意識しなくても、撮りたい場所にそのまま向けて近づける感覚で撮影できます。K1よりも撮影姿勢がわかりやすく、初めて使う方でも直感的に扱いやすいと感じました。3. リアルタイムカラー点群が綺麗でわかりやすい撮影中に取得状況をカラー点群で確認できるため、撮り漏れや確認不足を減らしやすいです。現場でその場で確認できる安心感があります。4. 価格がK1より抑えられている性能が強化されているにもかかわらず、K1より導入しやすい価格になっている点は大きな魅力です。初めて導入する方にも提案しやすいモデルだと感じました。こんな用途に向いていそうK2は、次のような用途に向いていると感じました。建設現場の現況記録改修前の空間把握施工前後の比較設備・配管・機械室などの記録竣工測量数量調査BIM用データ取得・検証デジタルツイン作成点群納品インフラ点検文化財や施設の記録3DGSやVRコンテンツ制作の素材取得資料上でも、K2のターゲット市場として、竣工測量、数量調査、内部測量、間取り図作成、BIMデータのキャプチャと検証、インフラ点検、デジタルショールーム、仮想物件ツアーなどが挙げられています。まとめ:K2は、扱いやすさ・実務性能・価格のバランスが良いモデル実際にLixel K2で撮影してみて感じたのは、扱いやすさ、実務性能、価格のバランスがとても良い ということです。K1のような手軽さを受け継ぎながら、正面カメラ、リアルタイムカラー点群、内蔵RTK、点群品質の向上により、より現場で使いやすいモデルになっています。特に、K1では本体を少し傾けながら撮影する必要がありましたが、K2では正面カメラのおかげで、撮りたい場所にそのまま近づける感覚で撮影できます。この違いは、初めて3Dスキャナーを使う方にとっても大きなメリットだと思います。また、性能が強化されているにもかかわらず、K1より価格が抑えられている点も大きなポイントです。K2は、K1より直感的に撮りやすく、L2Proより手軽。そしてPortalCamより点群・計測用途に寄ったモデルです。手軽に使える軽量モデルでありながら、測量・BIM・デジタルツイン・点群納品まで見据えられる。それが、実際にK2を使ってみた率直な印象です。まずはお気軽にご相談くださいLixel K2が気になった方、XGRIDSシリーズを実際の現場で試してみたい方は、ぜひアクティブリテックまでお問い合わせください。当社では、XGRIDS全機種の販売・レンタル・3Dスキャン撮影代行 に対応しています。機種選定から、デモ、レンタル、現場撮影、取得データの活用方法まで、目的に合わせてご案内いたします。特に、以下のような方はぜひご相談ください。K2の実機を見てみたいK1・K2・L2Pro・PortalCamの違いを詳しく知りたい自社の現場で使えるか確認したいまずはレンタルで試したい点群や3DGSデータを取得したい撮影代行を依頼したいBIM・デジタルツイン・VR活用を検討しているXGRIDSは、導入して終わりではなく、どう撮影し、どう活用するか が重要です。アクティブリテックでは、製品の導入だけでなく、実際の活用までサポートしています。XGRIDSの導入・レンタル・撮影代行のご相談はこちら