XGRIDSシリーズの3DスキャナーはRTK(リアルタイム・キネマティック)を使用することでGPS(GNSS)の誤差を補正し、数センチの精度まで高めることができます。このガイドではXGRIDS公式ガイドを翻訳し、外部の配信サービス(RTK CORSプロバイダー)とスキャナをどう接続するかご説明します。設定の前に① ご利用のRTKプロバイダー(配信サービス)の地理座標系情報を確認してください。データム(基準系)情報・楕円体パラメータ(長半径、扁平率)・原点(楕円体の中心)・方位(地球に対する位置合わせ)座標系情報・角度単位(度)・本初子午線※XGRIDSのRTKデバイスは「北緯・東経」という表記ではなく「緯度・経度」として情報を記録します。RTK CORS(電子基準点等)から緯度経度情報を受信していることを確認してください。② 使用する投影法の確認EPSG.io などのサイトで、利用したい投影法のパラメータを検索してください。※中心子午線、偽北(False Northing)、偽東(False Easting)、原点緯度、縮尺係数(Scale Factor)などのパラメータを含む投影EPSG情報が必要です。ここからは2つの変換パターンに応じてご説明します。日本で使用する場合、例3をご参照されることが多いです。点群データをRTK CORSプロバイダーから受信した信号と同じ地理座標系に変換例1:WGS84からWGS84へ、UTMゾーン2に投影例2:Lixel GoアプリのドロップダウンリストにないRTK信号を受信している場合点群データをRTK CORSプロバイダーから受信した信号とは異なる地理座標系に変換例3:WGS84からJGD2011/GRS80へ、日本平面直方体CS IX(EPSG:6677)に投影 例4:WGS84からKGD2002へ、Central Belt 2010 (EPSG:5186) に投影パラメーターがない場合点群データをRTK CORSプロバイダーから受信した信号と同じ地理座標系に変換Lixel GoアプリのRTK設定画面で、RTKタイプと楕円体を適切に選択します。リストにプロバイダー名がない場合は「Custom」を選択してください。 ※中国本土以外での利用では、多くの場合「Custom」を選択することになります。例1:WGS84からWGS84へ、UTMゾーン2に投影計測前: Lixel GoアプリでRTK設定を「WGS84」にし、ポートとマウントポイントを入力します。データ処理時: Lixel StudioのRTK設定で、ソースとソース楕円体を「WGS84」に設定します。投影設定①: UTM Zone 2のパラメータを入力し、投影設定に入力します。投影設定②: 以下の投影パラメータを、設定したい投影法(この場合はUTMゾーン2)に設定します。これで点群をWGS84 UTMゾーン2に投影できます※現在、以下の4つの投影法のみサポートされていますGauss Kruger projection (3)Gauss Kruger projection(6)UTMTransverse Mercator例2:Lixel GoアプリのドロップダウンリストにないRTK信号を受信している場合GRS 67の例で説明します。主に南米で使用されています。計測前: アプリの「タイプ」を「Custom」に、楕円体を「None」に設定し、ポート・マウントポイントを入力します。データ処理時: Lixel Studioで、ソースおよびターゲットの座標系・楕円体をすべて「Other」に設定します。その他必要に応じて詳細情報を設定してください。詳細入力: ソース楕円体またはターゲット楕円体で「Other」を選択すると、長半径(a)と逆扁平率(1/f)の入力を求められます。使用する楕円体(例:GRS67なら a: 6,378,160 / 1/f: 298.25)の値を正確に入力してください。点群データをRTK CORSプロバイダーから受信した信号とは異なる地理座標系に変換RTK信号の楕円体(例:WGS84)とは異なる楕円体(例:JGD2011)に投影したい場合は、投影情報に加えてヘルマート変換の7パラメータが必要です。例3:WGS84からJGD2011/GRS80、日本平面直方体CS IX(EPSG:6677)に投影計測前: Lixel GoアプリでRTKタイプを「Custom」、楕円体を「WGS84」に設定します。データ処理時: Lixel Studioでターゲット座標を「JGD2011」に設定します。データを処理する際は、ターゲット座標をJGD2011に設定すると、ターゲット楕円体はデフォルトでGRS80に固定されます。投影パラメータ: EPSGサイト等を参照し、平面直角座標系の値を入力します。Height fitting: 高さ補正にGSIGEO2011を選択します。7パラメータの読込: パラメータを含むファイル(.txt または .csv)を読み込みます。データには、3つの移動パラメータ、3つの回転パラメータ、1つのスケールパラメータ(Dx、Dy、Dz、Rx、Ry、Rz、Scale)の7つのパラメータが含まれている必要があります。WGS84からGRS80への変換であれば、0000001を含むtxtファイル、または0,0,0,0,0,0,1を含むcsvファイルが必要です。例4:WGS84からKGD2002、Central Belt 2010 (EPSG:5186) に投影EPSG:5186は韓国の座標系です。計測前:Lixel GoアプリでRTKタイプと楕円体情報を「Custom」に、WGS84に設定します。データ処理:Lixel Studioで ターゲット座標を「KGD2002」に設定します。これにより、ターゲット楕円体は自動的に「GRS80」に固定されます。 次に、EPSG公式サイト(epsg.io)等で確認した投影パラメータをに入力してください。Height fitting: 高さ補正にKNGEOID18を選択します。7パラメータの読み込み: パラメータを含むファイル(.txt または .csv)を読み込みます。データには、3つの移動パラメータ、3つの回転パラメータ、1つのスケールパラメータ(Dx、Dy、Dz、Rx、Ry、Rz、Scale)の7つのパラメータが含まれている必要があります。WGS84をGRS 80に変換するには、0 0 0 0 0 0 1 を含むtxtファイル、または0,0,0,0,0,0,1 を含むcsvファイルが必要です。パラメーターがない場合適切なパラメータファイルが手元にない場合は、Lixel Studioで既知の「コントロールポイント(基準点)」の情報から数値を算出できます。ここで使用するコントロールポイントは、点群の歪みを直すためのGCP(対空標識)とは異なります。座標系同士を紐付けるための「基準となる座標値」です。計算画面を開く: 「Calculate(計算)」をクリックして、パラメータ計算用のインターフェースを開きます。ファイルのインポート: 「Import File」ボタンを押し、計算の元となる基準点ファイルを読み込みます(.csv または .txt)。入力データの形式: コントロールポイントファイルには、ポイント名、ソース座標の緯度(度:分:秒)(例:121:32:11.235)、ソース座標の経度(度:分:秒)、ソース座標の高さ、投影平面座標の北緯X、投影平面座標の東緯Y、投影標高Zが含まれます。 つまり、緯度、経度、高さはソース座標で測定され、北緯、東経、標高は目的の投影方法で測定されます。計算と適用: インポート後、「Calculate」をクリックすると7パラメータが自動計算されます。「Save」で計算結果を保存し、「OK」を押すとその値が今回の座標変換に適用されます。※精度の高い変換を行うためには、最低3点以上の有効なコントロールポイントが必要です。ご購入後のサポートも充実XGRIDS日本正規代理店アクティブリテックはRTKの設定をはじめ、XGRIDSご購入のお客様への技術的なサポートも充実しております。ご購入前のご不明点や、レンタルや撮影代行のご相談もぜひお問い合わせください!