はじめてでも分かる、空間の“伝え方”の第一歩「展示をVRで公開してみたい」「メタバースやバーチャル空間に興味はあるけれど、何から手を付けたらいいのか分からない」そんなモヤモヤを感じて検索にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。本記事では、バーチャル展示やVR活用をこれから始めたい方に向けて、最低限知っておきたい考え方や準備、そして実現の方法についてご紹介します。「VRで何かしたい」をカタチにするには、何が必要?VR体験やバーチャル展示のプロジェクトを考えるとき、まず立ちはだかるのが「どこから始めればいいのか分からない」という壁です。ですが、最初にすべてを完璧に決める必要はありません。はじめに押さえておくべき視点は、以下の3つだけです。何を見せたいか(対象物や空間の選定)どう見せたいか(体験・操作の設計)どこで誰に見せるか(配信・公開方法)これらの答えがある程度見えてきたら、次は技術的な構成要素とワークフローの設計へと進みます。バーチャル展示を実現するための主な技術要素と工程1. 空間データの取得:3Dスキャン or CG再現バーチャル展示のベースとなる空間データは、大きく以下の手法で取得されます。3Dスキャン(点群+写真):実物をそのまま記録でき、没入感の高いVR体験が可能。フォトグラメトリ:多数の写真を使って立体化する手法。細部の質感に強いが精度や広範囲にはやや制限あり。3DCG再現:図面や構想をベースに空間を作り起こす方法。未完成物件や演出強化に適しています。いずれの手法にもメリット・制約があるため、予算・再現精度・用途(保存/PR/体験)に応じた選定が必要です。2. 体験構造の設計:どう巡り、どう操作するか空間を「見せる」だけではなく、「どう体験してもらうか」を設計することが、バーチャル展示の本質です。360°パノラマ型:シンプルで導入しやすく、静的展示やスマホ対応に向いています。自由移動型(ウォークスルー):空間内を歩くように回遊でき、没入感が高い。点群や3Dメッシュ処理が求められます。補足情報型(UI付き):解説テキスト、音声ガイド、動画、リンク導線などを追加し、情報を補完する形。ユーザーの目的や属性(観光客、研究者、子ども、遠隔地の関係者など)に合わせて、ナビゲーションの設計や操作感の最適化が重要です。3. システムと配信環境の選定展示コンテンツが完成したら、それをどの環境でどのように公開するかを決める必要があります。Webブラウザ対応(WebGL / Three.js):PC・スマホでインストール不要。汎用性が高く広く公開可能。展示端末向けアプリ:イベントや常設施設に最適。タブレット、デジタルサイネージ、プロジェクションとの連携も。VRゴーグル対応(HMD):Meta QuestなどのHMDで高没入の体験を提供。操作性と導線設計が肝になります。配信方法に応じて、コンテンツの軽量化・セキュリティ設計・運用管理(CMS連携など)といったシステム側の設計も重要です。4. 高精度データの活用とXGRIDSの強みリアリティのある体験を提供するためには、撮影・取得データの精度が最も重要な土台になります。近年注目されているのが、高解像度な点群+カラーデータを一括で取得できるハンディ型3Dスキャナ「XGRIDS」です。XGRIDSの主な特徴:360度カメラとLiDARを搭載し、歩くだけで空間全体をスキャン点群密度と高画素画像の統合により、リアルかつ軽快なVR再現が可能ガウシアンスプラッティングにより、なめらかで印象的な表現を実現撮影後の再構築処理にも対応し、リアルタイム確認でミスを防止レンタル・撮影代行にも対応可能で、現場の負担も最小限に抑えられますこのように、撮影からデータ活用までを含めた一貫した技術支援が可能になることで、VR制作のハードルは大きく下がっています。空間を“伝わる体験”に変えるパートナーとしてアクティブリテックは、CG制作とシステム開発を両軸に持つソリューションカンパニーです。3Dスキャンや撮影から、展示演出、VR体験設計、Webシステム開発、インタラクションUI、さらには展示会場での設営機材まで──バーチャル展示に必要なすべての要素を一貫して対応可能です。XGRIDSを活用した高精度なデータ取得とビジュアル再現フォトリアルなCGとリアル空間の合成プロジェクションマッピング、デジタルサイネージなどリアル展示との融合専門人材がいなくても、構想段階から導入まで伴走可能な体制「VRで何かしたい」「展示をバーチャルで残したい」そう思ったとき、まずはお気軽にご相談ください。伝えたい空間を、伝わる体験へ──その第一歩を、私たちがサポートします。